【ニチコミコラム】今自分が後悔していることを考える

2018 年 6 月 25 日 月曜日 投稿者:ニチコミ

みなさんこんにちは、アヤです。

先日、実家の父親から久しぶりに1通のメールが届きました。

「遅くなりましたが、豊野の家の解体が終わりました」という文章と更地の写真。豊野とは、2016年4月に発生した熊本地震で最大震度を観測した熊本県益城町にあった地域(今は合併されなくなっています)。父の実家、つまり私にとって祖母の家があった場所です。

地震当時、祖母の家は不幸中の幸いというべきか誰も住んでいませんでしたが一部損壊し、もともと古い家だったため取り壊すことが決定。その作業が完了した、というメールでした。

子どものころ、毎年夏休みになると遊びに行っていた思い出の場所。大人になってからはたまに思い出すことはあっても、実際に足を運んだことはありませんでした。とても田舎で何もない場所でしたが、更地になった写真を見て少なからずショックを受けました。

思い出として記憶の中には残っているものの、実際にその場所がなくなってしまうことはとても悲しいことです。

 

場所だけでなく、人も同じです。中学、高校の同級生で仲の良かった友人がいました。友人は頭が良く、立派な大学に進学。その後20歳で亡くなりました。自殺でした。

高校の卒業式で一緒に写真を撮って、また遊ぼうね、と約束しましたが、結果その約束は二度と果たせないものとなりました。

 

毎日、仕事に追われ悩んで喜んで、季節が変わって、いろんな人と出会ったり別れたりしている間に一年なんてあっという間に終わります。

私たちニチコミは、「誰もがいつまでも活躍できる社会の実現」を目指していますが、「いつまでも」は「永遠」ではありません。場所も人も与えられた時間も有限で、そんな世界で生きている一人ひとりが「もう後悔なんてない、やりきった!」と最後に感じることができたなら、私の中ではそれがその人にとっての活躍できた社会だったのだと思います。

 

行きたい場所には行きたいときに、会いたい人には会いたいときに、伝えたいことは伝えたいときに。そうすれば、きっと後悔なんてなくなるんじゃないのかなあ、と感じました。実際、なかなか難しいんですけどね。

 

たまには立ち止まって、今自分が後悔していることはないか、考える時間も決して無駄ではないし、必要だと思います。今回のニチコミコラムを書くにあたって、改めてそんな時間をいただきました。

 

週末、久しぶりに実家の両親に電話してみようかな。

以上、アヤでした。

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