【千葉県/船橋市老人クラブ連合会】思いやりと笑顔で支え合い

2011 年 12 月 23 日 金曜日 投稿者:DORA

老人クラブは、地域や社会のための活動もさかんに行っています。
千葉県の船橋市老連でも、自分達の住む地域を安心して安全に暮らせる町にするために、地域の美化活動や児童の登下校の見守り等、普段から積極的に活動しています。

このたび船橋市老連では、さらに地域の手助けとなるために、千葉県老連の指導のもと「支え合い研修会」を実施しました。
専門家を講師に招き、全部で5回にわたる座学と実習を通じて高齢者の介護について学びます。

超高齢社会にあって、年々その重要さを増している高齢者の介護。
講習を通じて正しい介護の知識を学ぶ。
学んだ知識やスキルを活かして、会員が積極的に地域の支え合い活動に関わる。
それは地域活動の担い手としての老人クラブの存在意義を高めることにつながります。

と、いうわけで、研修の様子を取材してきました。
まずは市内の特別介護老人ホームの協力で、日々介護の仕事をしている職員の方々に、正しい介護の方法を教えてもらいます。

支え合い研修風景

ここで説明を受け、実際に介助実習をします。
車椅子にも色々な種類があります。その違いと使い方の実演を見学したり、移動のためにベッドから車椅子に乗る方法等を学びます。

車椅子の説明

相モデルで移動介助実習

説明を受けたら、次にお互いをモデルにして移動介助の実習。
介護というと、相手をまるまる持ち上げるような大変な力が要るものだと思っていましたが、講師の小柄な職員さんが、無理なく介助をこなす様子にびっくり。
介護される人の状態に合わせて、上手に手伝ってあげれば苦労せずに移動の介助ができます。
これは専門家ならではのスキル。ここに研修の意味があるのですね。

 

食事介助の説明を熱心に聞く

介護食について真剣に説明を受ける会員の皆さん。
漠然と「食べやすい食事」というだけではなく、「食べるために、どういう機能が衰えているのか」それを補うために「どういう状態の食べ物が安全で食べやすいのか」等々大変興味深い話が聞けました。
さらに、施設の設備を使って入浴介助の方法も学びました。

研修日程後半は中央公民館に研修の舞台を移して、薬剤師・ 運動指導士・管理栄養士・医師等を迎え、薬についての知識や日常の介助の方法、見慣れない介護用品の使い方、介護食の調理実習などなどメニューは盛りだくさん。
最終日には、認知症の正しい理解についてと、コミュニケーションに必要な傾聴の技術も学び、大変実り多い研修でした。

参加した約40人の会員からは、
「介護の基本は相手を思いやる気持ちと笑顔が大切だと学びました」
「重い課題になりがちな介護も、プロの知識を活かすことで少し楽にとらえることができそうです」
との感想が聞かれました。

今回研修を受けたことで、地域の高齢者のための「支え合い活動」に参加する自信もつきました。
地域の活動に参加するときには、一緒に活動するボランティアの仲間に専門的な技術を教えてあげることで、さらに支え合いの輪が広がることでしょう。

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